59.「副鼻腔炎や花粉症にも効く？鼻周りのむくみ・呼吸のしづらさを改善するヘッドスパQ&A」

はじめに

鼻づまりや副鼻腔炎、花粉症による鼻水・くしゃみ・呼吸のしづらさ──これらは単なる“鼻のトラブル”だけでなく、頭痛・顔のむくみ・睡眠の質低下など全身に波及することもしばしば。薬や点鼻スプレー以外の補完ケアとして注目されているのが ドライヘッドスパ です。今回は、副鼻腔や鼻粘膜のうっ血緩和をどこまでサポートできるのか、メカニズムと実践ポイントを深掘りします。

Q&A

Q1. 副鼻腔炎・花粉症の“鼻づまり”はなぜ起こる？

A. 鼻粘膜の炎症＋毛細血管の拡張で、粘液と組織液が過剰にたまり、気道が狭くなるから。

副鼻腔炎：副鼻腔（上顎洞・篩骨洞など）内に膿や粘液が滞留。
花粉症：アレルゲンによるヒスタミン放出で粘膜が腫脹・分泌亢進。

Q2. 頭皮や首をほぐすと鼻づまりが軽減するメカニズムは？

静脈・リンパドレナージュ
- こめかみ〜耳下腺〜首リンパ節を流すと、鼻周囲のうっ血・浮腫が排出されやすい。
自律神経バランス調整
- 交感神経優位→副交感神経優位へ切り替えることで、過剰な粘液分泌が落ち着きやすい。
骨膜・筋膜リリース
- 前頭骨・頬骨を覆う筋膜が緩むと、副鼻腔出口（オスティウム）が開きやすくなる。

Q3. 具体的にどのツボを刺激する？

ツボ	場所	作用
印堂（いんどう）	眉間中央	鼻づまり・前頭洞の圧迫緩和
迎香（げいこう）	小鼻両脇	鼻腔拡張・花粉症症状緩和
太陽（たいよう）	こめかみ中央	副鼻腔うっ血・片頭痛緩和
風池（ふうち）	後頭部くぼみ	首こり・めまい・鼻粘膜うっ血緩和

Q4. 副鼻腔炎の急性期でもヘッドスパを受けてよい？

A. 熱や強い痛み、黄色〜緑色の膿性鼻汁が出る急性期は 医師の治療が優先。

解熱・抗生剤投与で炎症が落ち着いた 回復期〜慢性期 にヘッドスパを併用すると排膿が促進されやすい。

Q5. 花粉症シーズン真っ最中に受けるメリットは？

鼻呼吸がしやすくなり睡眠の質が上がる → 免疫バランス安定。
目・鼻・こめかみのかゆみ・重だるさが軽減し、集中力が戻る。
薬の量を減らせたと感じるケースも（※医師と相談の上）。

Q6. 施術中に鼻が詰まって苦しくならない？

A. サロン側で

上体を15–20°起こした角度 で施術
鼻・口を圧迫しない姿勢 を提案
ティッシュ・アロマスティック（ユーカリやペパーミント）で呼吸補助

などを行うので安心。

Q7. どれくらいの頻度で通えば効果を感じやすい？

花粉症ピーク時：週1回ペースで3〜4回集中ケア。
慢性副鼻腔炎：月2回を目安に、リンパと血流を滞らせないサイクルを作る。

Q8. 家でできる“鼻周りむくみ撃退”セルフケアは？

ホット＆コールドタオル交互各30秒×3セット → 粘膜血管のポンプ作用UP。
迎香＆印堂プッシュ：各3秒圧→離す×10回、鼻腔が通りやすく。
耳下腺〜鎖骨リンパ流し1分：老廃物をスムーズに排出。

Q9. 施術後に注意することは？

水分を多めに（老廃物・ヒスタミン代謝を助ける）。
アルコール・高塩分食を控える（鼻粘膜の浮腫を悪化させやすい）。
外出時は マスク＋花粉ブロックスプレー で再炎症を予防。

Q10. 他の代替療法と組み合わせると相乗効果？

鼻うがい（生理食塩水）：施術後は排出路が開きやすく、洗浄効果UP。
鍼灸（迎香・上迎香）：深部への電気鍼とヘッドスパをセットにするクリニックも。
温熱療法（よもぎ蒸し・ハーブテント）：粘膜血流をさらに拡張し、排膿をサポート。

まとめ

副鼻腔炎や花粉症による 鼻づまり・顔のむくみ・頭重感 は、頭皮・首リンパの滞りと表裏一体。ドライヘッドスパで

静脈とリンパを開放
自律神経を整えて過剰分泌を鎮静
顔〜頭蓋筋膜をリリースして副鼻腔の排出路を確保

──この三方向から同時にアプローチすることで、薬だけに頼らない呼吸のラクさとスッキリフェイスを目指せます。急性炎症期を除き、定期ケア＋セルフ鼻ケアを続ければ、シーズン中でも「呼吸が通ったまま過ごせる日」が確実に増えるはず。鼻周りの不快感にお悩みの方は、ぜひ一度 眼精疲労ヘッドスパ を取り入れてみてください。

副鼻腔炎や花粉症にも効く？鼻周りのむくみ・呼吸のしづらさを改善するヘッドスパQ&A